2015/08/27

第5章「ハウスオブカード 野望の階段」シーズン1第5話

 ジムが副大統領になって空席となったペンシルベニア州知事に、フランクは自分が弱みを握るピーターを候補にしようと考える。フランクゾーイと肉体関係まで持つようになり、クレアはその事実に気づくが、いつも通りに冷静に受け流す。そんなゾーイはニュースサイトの「スラグライン」からスカウトされる。クレアは「サンコープ産業」に代わる寄付を集めようとパーティを企画するが、フランクの教育改革法案に反対する教員組合が、嫌がらせのために圧力をホテル側に与え、当日なってパーティ会場を使えなくする。

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 ※huluでの配信は終了しております。

 


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 フランクゾーイと一夜を共にする。
 翌朝、ゾーイが新聞社「ワシントン・ヘラルド」を辞めた事を知ったテレビ局や各マスコミから、ゾーイに仕事の勧誘のメールが次々届く。その中の一つ「スラグライン」をゾーイから、
「スラグラインもじきに、ポリティコ(政治専門のネットニュースのサイト)のようなサイトに成長する」
 と説明されたフランクは「君に向いているかもな」とすすめる。
 その後フランクはツイッターを見続けるゾーイの携帯を取り上げ、コップの水の中に投げ込み「痕跡は残せん。仕事用の携帯と、遊び用のプリペイド携帯を買ってやる」と言う。

 朝帰りしたフランクに、妻のクレアは冷静に「いつかのあの記者と一緒だったのか?」とたずね、関係を認めたフランクは「彼女は我々の広報係さ。操ってみせる」と言う。「だったらいいわ」とあっさり答えたクレアは、それ以上の詮索はしない。

 下院議員ピーターの秘書で交際相手のクリスティーナは、荷物をまとめて事務所を出て行く。

 教員組合のロビイスト、マーティ・スピネラはフランクのオフィスに押しかけ、
「話が違う。お前にだまされた!団体交渉権の改正は法案を読んだ時にはなかったはずだ。それに評価基準の件は、法案から削除すると約束したのに、削除しない気だな。」
 と、教育法案の内容が自分が最初に見たものと違っていることに激怒するが、フランクは相手にしない。
 スピネラは、
「やってくれたな!俺もやってやるからな!」
 と言い残して去って行く。

 民主党全国委員会の会議では、ペンシルバニア州知事だったジムが副大統領になったことで、新しいペンシルバニア州知事を補欠選挙で選ぶことになり、民主党として誰を送り込むかが議論される。候補のリストの中にはピーター・ルッソの名前もあるが、委員長のパトリシアは「経験も能力もない」とすぐに却下する。しかしピーターの名前を目にしたフランクは、何かを思いつく。

 その頃ピーターは、オフィスに訪ねてきた自分の選挙区の支援者から「造船所の閉鎖になぜ反対しなかったのか」と激しい非難を浴びせられている。

 クレアは「サンコープ産業」からの150万ドルの献金を断った代わりに、資金を自力で集めようとパーティを計画しているが、どうしても献金が50万ドルにしかならないと悩んでいる。それを知ったフランクは、自分も協力して招待客を増やすと申し出る。

 ゾーイをクビにした編集長のトムは、社長のティルデンに呼び出され事情を聞かれる。ゾーイは自分勝手だと言いはり、自分の非を認めようとしないトムに、社長は辞表にサインするよう求め、トムもそれを受け入れる。

 教員組合のロビイスト、スピネラは、予定していたストライキから「教育協会」が離脱するとの連絡を受けて、これもフランクの仕業と知り、会話していた携帯電話を壁に投げつけ壊すほど激怒する。

 ゾーイは、フランクに買い与えられた携帯を手に「毎週買い与える気?」と問いかける。「安全の保証なしには、この関係は続かない」と答えるフランクゾーイは自分を信頼できないなら関係をやめると言い、
「どうやって信頼関係を築くんだ?」
 言うフランクに「あなたの携帯で写真を撮って。父に見せられないような写真を」と言って、裸になる。シャッターを切るフランク

 フランクは部下のダグラスに、ピーターをペンシルバニア州知事選挙の候補にしたいと語る。本人にも野心があるし、こんなに変わったんだということをアピールすれば州知事選挙での勝算もある。さらに副大統領もペンシルバニア出身者だから、ピーターをペンシルバニア州知事に送り込めば、自分たちにも有利にはたらくと言う。
 そこへ妻のクレアから、今日予定していた資金集めのパーティの会場が、突然使えなくなったと連絡がある。スピネラの仕業に違いないとすぐに気づいたフランクは「妻をねらうとは品位がない」と怒りを露わにしてクレアの元に向かう。

 ニュースサイト「スラグライン」で働き始めているゾーイは、責任者の上司から「事前の確認は必要ないから、いいと思ったら記事をそのまま載せて」と言われる。

 クレアのパーティ会場の拒否は、フランクに仕返しを宣言した教員組合のロビイスト、スピネラが裏で、ホテルの従業員組合を操って、「クレアのパーティを開くなら、ホテルを辞める」と言わしめていることが原因だった。

 ホテル内の会場が使えないなら、ホテルの外で野外パーティを開けばいいとクレアが発案し、フランクは多方面に協力を求めて、至急準備にとりかかる。
 ホテルの支配人は、そこもホテルの敷地内だから私有地への不法侵入だとパーティを阻止しようとするが、フランクの部下のダグラスが「警察本部長に直談判しろ。ただし、警察本部長もパーティの招待客だけどな」と言って、支配人を遠ざける。

 フランクの計画を知ったスピネラは、急ごしらえのデモ隊を組織してパーティ会場に駆けつけ、「教師に力を!組合に力を!」と教育改革法案への反対デモを、パーティ会場の正面で行う。

 パーティは順調に始まり、フランクは自ら酒をついで支持者からの資金集めに尽力する。クレアは写真家アダムがパーティに来てくれたことで、フランクに魅せつけるように好意を露わにする。

 フランクにパーティに来るよう連絡を受けたゾーイは、会場に入る前にデモ隊にインタビューする。パーティ会場ではフランククレアゾーイを紹介する。クレアは夫とゾーイの関係を知りながら、ワシントン・ヘラルドからスラグラインに転職したと言うゾーイに「野心家のお嬢さんは大好きよ」と笑顔を見せる。

 その頃、ピーターは再び違法薬物に手を出し、選挙区の支持者から大量に送られてくる「裏切り者」「恥知らず」というメールに目を通している。謝罪のメールを返信しようとするピーターだが、メールを打つ手は止まり、さらに薬物を摂取し、怒りを募らせる。

 パーティは大成功に終わり、最後に食事や酒を手にしたフランククレアが「長時間、疲れだだろう」デモ隊に近づくと、そもそも急ごしらえで、教員組合の関係者でもなかったデモ隊の人々は、それをあっさり受け取り、両者は打ち解けてデモは終息する。その場にいたスピネラも「もうニュースになったわ。休めば」とパーティに誘うクレアだが、スピネラはそれを断って去って行く。

 スピネラは事務所でデモのニュースを苦々しく見た後、関係者に連絡して、今夜0時からストライキを決行するとスタッフに指示する。

 ゾーイは、帰りのバスの中で、早速デモ隊との一部始終を「スラグライン」の記事にする。
 帰りの車の中で、ゾーイの記事を目にしたフランククレアは、「才能がある」とその記事を評価する。

 フランククレアが帰宅すると、ピーターが自宅の前に座り込んでいる。フランクは様子のおかしいピーターに「今夜はここに泊まれ」と言う。話してみろと言われたピーターは、フランクを「造船所の件で、あんたが俺にさせたことは最低だ。俺をだまして悪者にした」と非難し、罵る。フランクは取り乱すピーターを風呂に入れ、ペンシルバニア州知事の候補にピーターも挙がっていて、全員反対したが自分だけは君を支持したと伝える。フランクからアスピリンを飲むよう言われ、したがうピーター。
「夜中に酔って現れ私に責任転嫁か。信じてきたのに失望したぞ」
 と言ったフランクは、カミソリの刃を浴槽の湯につかっているピーターの前に出し「温浴は毛細血管を開き、アスピリンは血流を促進。手首は血管に沿って切れ。横ではダメだ」と言って立ち去る。
 浴槽のフチに置かれたカミソリの刃を、呆然と見つめるピーター。

 一夜明け平静を取り戻したピーターに「酒を1ヶ月断て」と忠告するフランク。そのあとカメラ目線でフランクは「種はまかれたのか?答えは本人のみぞ知る」と語る。

 
 思いっきり余談から入るんですけど、最近、食器用洗剤のコマーシャルで役所広司が、カメラ目線になって語りかけるあれは、どう見ても「ハウスオブカード」のパロディというかオマージュですよね。あれだけ見たら「なんでタキシード着て皿を洗ってカメラ目線?」て思うけど、ハウスオブカード第1話の、大統領就任式の時のシーンによく似ていると思いました。

 そして、今回ついにゾーイと一夜を共にしたフランクですが、あっさり妻に報告するのね。妻は妻で、写真家の人と何か今後もありそうだし。

 そして、ゾーイが言っていた「ポリティコ」というのは実在する政治専門のニュースサイトでした。日本でもそんなサイトあるんでしょうか?無いとしたら、誰かが立ち上げればビジネスチャンスありそう。

 ラスト近くのお風呂のシーンは、あんなに激怒していたピーターが子供のようにあさりとフランクの言うことを聞いて裸になってお風呂に入ったり、アスピリンを飲んだりというのは、ちょっと荒唐無稽な気もしました。普通、あれだけ怒っていたら、フランクを殴って家を飛び出すとか、風呂に入れと言われても無視して寝ちゃうかだよな。あのアスピリンだって、サスペンスドラマとかだったら毒薬で、あっさり毒殺とかもあり得るのに、すぐ飲むてどうなのよ(笑)。

 気になった方、視聴はぜひhulu(フールー)で!

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