2018/02/07

誰かが死んだ「ビッグ・リトル・ライズ」シーズン1第1話

 カリフォルニア州の裕福な海辺の街モントレー。小学校のイベントで起きた謎の死亡事件をきっかけに、周囲は一部の母親たちの不仲説で持ちきりとなっていた。時はさかのぼり、過干渉ママのマデリンと娘が、引っ越してきたシングル・マザーのジェーンと息子ジギーと共に新入生説明会に参加していた。そんな中、高キャリアママのレナータの娘がジギーに首を絞められたと訴えるが…。


2017年のエミー賞を見て、ニコール・キッドマンのドラマ「ビック・リトル・ライズ」が気になった。

 そしたらあるじゃない「hulu」に!

 ニコール・キッドマンがテレビドラマに登場ってだけで気になるのに、リース・ウィザースプーンと共演。しかもストーリーはどうやらミステリー。
 開始早々、誰かが殺されてます。

 ちなみに、2018年2月現在、CSのスターチャンネルでも放送中。

 相関図はスターチャンネルのものが参考になります>>スターチャンネル「ビッグ・リトル・ライズ」相関図


 DVD化はまだされておらず、Hulu以外だとAmazonビデオでも配信されているんだけど、Amazonは有料(1話250円~)なので、定額見放題のhuluが断然お得です。


 「キューティーブロンド」でブレイクしたリース・ウィザースプーン、老けたわね。最初見た時「これ、誰?」て気づかなかった。
 役どころはめちゃくちゃおせっかいで、顔の広い活動的なママ。
 これがリアルな某ママ友に性格、行動パターンそっくりで驚いた。

 おそらく「こういうママって、必ずどこの町にも一人はいないですか?」てタイプの見本みたいな人物設定。

 実年齢41歳にしては老けすぎのリース、役作りなのかしら。太って、顔も何と言うか不自然なお直し感が・・・。
 でもおせっかいで、おしゃべりで、でしゃばりという役柄はピッタリ。


 何者かが殺害される。

 ・・・・時は戻って、カリフォルニア州の裕福な海辺の街モントレーでは、地元の公立小学校「オッターベイ校」の入学説明会のその日、あることがきっかけでマデリン(リース・ウィザースプーン)は、町に新しく越してきたシングルマザーのジェーン(シャイリーン・ウッドリー)と知り合う。

 お互いの子供が「オッターベイ校」の新入生とわかって、マデリンは早速「あなた気に入った」と、ジェーンと親しくなる。

 ・・・再び、現在。
 殺害された被害者に関する会見を開く刑事。
 骨盤骨折、頭蓋底骨折・・・・。

 ・・・・時間は戻って、入学説明会の日。
 マデリンのママ友でもあるセレステ(ニコール・キッドマン)も、双子の息子を連れて入学説明会にやって来る。
 マデリンは早速セレステに「新しい友達」とジェーンを紹介する。

 入学説明会の直前に元夫に遭遇したマデリンは気を悪くする。
 再婚した夫の子供と、マデリンも二度目の結婚で授かった二人目の子供が、それぞれ同じ「オッターベイ校」に入学するのは、マデリンにとっては不愉快な出来事だった。

 子どもたちが学校で体験入学をしている間に、マデリンはジェーンを誘って、セレステと3人でお茶する。

 体験入学のあと、子どもたちを迎えに行ったその場所で、マデリンは自分が生きがいにしていた市民劇場で上演するミュージカルに対して、
「反対運動がおきているの、知ってる?」
 と元夫の再婚相手ボニーから聞かされる。今は専業主婦だが、かつては女優志願だったマデリンにとって、市民劇場でのミュージカルはライフワークだった。ボニーはマデリンがミュージカルに関与していると知らずに、反対運動の書類にサインしてしまったとマデリンに詫びる。

 さらに、不快な出来事が重なる。

 体験入学の担当教師から、クラスメイトのアマベラが意地悪された。意地悪した人は謝るようにとアナウンスがある。
 アマベラの母親レナータは大手企業の役員で、人を見下したような態度のためマデリンもよく思っていない。
 アマベラはジェーンの息子ジギーを指差し「私の首をしめた」というが、ジギーは「僕はやっていない」と主張する。
 ジギーを完全に犯人扱いするレナータに、横で見ていたマデリンも腹を立て、「ジギーに謝って」と言うが、激怒したレナータは捨て台詞と共に去って行く。

 レナータは自宅で夫に「私は他のママたちから嫌われていて、娘も入学説明会で乱暴された」と不満を打ち明ける。夫のゴードンは「仕方ないさ、美人で成功者で、金持ちで・・・この上なくセクシーなんだから」とレナータに歩み寄るが、「君の場合はいきすぎだけど」と言ったことでレナータを怒らせる。

 マデリンには最初の夫との間にできた長女アビゲイルもいるが、近頃反抗的な上に、元夫の再婚相手ボニーのことを慕っている。マデリンは長女も次女も自分からどんどん遠くなっていくことに嘆き、アビゲイルから逆に「ママ、死なないで。近頃荒れているから」と心配される。

 まず第1話では最後まで「誰が殺されたのか」が明らかにされません。

 もちろん犯人も。

 時系列としてはまず殺人があって、過去に戻って「入学説明会の日の揉め事」があって、そのあとはご近所や関係者の数々の証言や、過去と現在が行ったり来たりする演出で「誰が殺されたの?誰が殺したの?」と思わせる手法。

 筋書き的に言ったら完全にでしゃばりでおせっかいで、「ライフワークだったミュージカルの上演に対して反対運動が起こっている」マデリン(リース・ウィザースプーン)が殺されたっぽいんだけど、セレブで「うちの子が乱暴されたのよ!」て怒ってたレナータが殺されたっぽくもある。

 主役級のニコール・キッドマンは殺されないだろうけど、なんか夫との関係がぎこちない。
 夫は何かを隠しているようなニオイがプンプン。

 隠してしるといえば、シングルマザーのジェーンも謎めいている。

 そのへんが「デスパレートな妻たち」の初期の頃に似ているような気もするけど、「デス妻」よりずっとシリアスで、コメディ要素はまったくなしです。

 街はセレブな高級住宅街という設定で、「私なんて週20時間パートに行ってるだけのほぼ専業主婦」と嘆いているマデリンの自宅は海の見える高台の上の大邸宅。
 その他のメンバーも一様に、海の見える高台の大邸宅で暮らしているんだけど、シングルマザーのジェーンだけは町中の狭い借家。
 そのへんのあからさまなコントラストも、「デス妻」とは大違い。

 それと・・・セレブの中のセレブみたいなレナータ役の女優ローラ・ダーンが、小学一年生の母親とは思えないくらい老け込んでいるのよね。
 夫からは「この上なくセクシー」なんて言われてるけど、この老女のどこがやねん!!とツッコんだあとで、女優の年齢を確認したら私とほぼ同じだったわ(爆死)。

 ニコール・キッドマンもほぼ同年齢だけど、あれは、何か色々また別な意味ですごい外見ね。どうしても私は大地真央を思い出すのよね。
 似てるとかそういうことではなくて、お直しというか・・・・。

 ニコール・キッドマンはこのドラマの製作総指揮も務めているそうだけど、「あなた超きれい」とか、「君は美しい」とかいうセリフを相手役に無理矢理言わせている感が・・・・。
 確かに老女に見えるレナータに比べたら、ニコールはきれいだけど、やっぱり50は50よね。
 もちろん、他人事ではなくて、自分も含めてですよ。

 それにしてもすごいなあと思うのは、マデリンの人物設定。最初にも書いたけど、ママ友にそっくりな人がいるのよ。
 入学説明会に行く場面で、小学校につくなり四方八方から声を掛けられて、あっちのママ、こっちのママと「○○はどうなった?」「○○よろしくね」などと派手に「社交」するマデリン。もう、まじでいるのよね、そういう人。

 そのあたり、あまりにリアルで、交友関係が広い人が苦手な私は、見ていて一瞬気が滅入った。

 あの手の社交好きな人って、洋の東西を問わず、どこの国にもいるんだろうね。
 正直、私、そのママ友が嫌いなんだけど、マデリンも一部からそういう嫌われ方をしているという設定で、
「マデリンが関わったら、炎上する」
 て言われていたのが笑えた。

 気になった方、視聴はぜひhuluで。


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